時代超える美容成分
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こんにちは、代表の中西です。
今日はporté のナノPTブースターセラムでも配合している成分を中心に、原料についてお話しさせていただきたいと思います。
まずは、古代からの原料のお話から、第1章と第2章と分けて概要をお伝えしていきます。
時代を超えて輝く。クレオパトラも愛した美容成分が、最新技術で再び選ばれる理由
「クレオパトラは、美しさを保つために“金のマスク”をつけて眠った」
このような伝説が語り継がれるほど、人類は古くから特定の原料に特別な“美の力”を見出してきました。純金、プラチナ、コラーゲン…これらは、何世紀にもわたって私たちの美容への憧れとともにあった成分です。
しかし、なぜこれほど昔からある原料が、科学技術が進化し、次々と新しい成分が登場する現代において、再び注目を集めているのでしょうか?
その答えは、「伝統的な原料のポテンシャル」と「それを最大限に引き出す最新技術」の融合にありました。今回は、古くからの美容成分が遂げた驚くべき「進化」の物語を紐解いていきます。
第一章:技術が壁を打ち破る。原料たちの進化の軌跡
かつては効果が限定的だったり、活用そのものが難しかったりした成分が、技術の発展によって目覚ましい進化を遂げています。代表的な例が「プラチナ」と「コラーゲン」です。
【プラチナ】神秘の金属から、肌を守る多機能成分へ
古代では加工が非常に難しく、人類が長く手を出すことのできなかったプラチナは「神秘の金属」と呼ばれ、主に装飾品として利用されてきました。
そのプラチナが美容成分として注目され始めたのは、1980年代以降。金属をナノサイズに分散させる「ナノコロイド」技術が誕生し、強い抗酸化作用を持つことが分かったからです。しかし、当時の技術では粒子を安定させるためにPVPやPEGといったコーティング剤が必須で、肌への刺激や有効成分の働きを阻害する可能性が課題でした。
そして現在。技術はさらに進化し、コーティング剤を一切使わずに、プラチナのナノ粒子を水の中に安定して分散させる**「ナノプラチナ粒子水」**が開発されました。これにより、以下のようなメリットが生まれました。
- 安全性UP: 安定剤フリーで、肌への刺激リスクが大幅に減少。
- 浸透性UP: 水に溶け込んでいるため肌なじみが良く、角層のすみずみまで届きやすい。
- 使用感UP: ベタつきがなく、クリアでさらっとしたテクスチャーが実現。
かつては神秘のベールに包まれていたプラチナは、科学の力で安全かつ高機能な美容成分へと生まれ変わったのです。
【コラーゲン】「塗る膜」から「届けるハリ」へ
肌のハリを支える成分として有名なコラーゲン。しかし、従来の「生コラーゲン」は分子量が約30万ダルトンと非常に大きく、肌に塗っても角層には浸透せず、表面で膜を作って保湿する役割にとどまっていました。これは、肌の角層を通過できる分子量は500ダルトンまでという「500ダルトンの法則」が示す通りです。
この課題を克服したのが、**「低分子化技術」**です。
コラーゲンを酵素や圧力で細かく分解し、角層に浸透できるサイズの「加水分解コラーゲン」や「ペプチドコラーゲン」が誕生。これにより、コラーゲンは肌表面を潤すだけでなく、角層の奥まで届き、内側からハリと弾力をサポートする成分へと進化しました。
さらに、原料そのものも進化しています。豚や牛由来のものが主流だった時代から、感染症リスクや宗教上の制約が少ない**魚の鱗由来(スカールコラーゲン)が登場。また、熱をかけずに高圧で有効成分を抽出する「圧力抽出法」**により、臭いや粘性が抑えられ、よりピュアで肌なじみの良いコラーゲンの利用が可能になりました。
第二章:最新技術が解き明かす、時代を超える成分の真価
では、進化した成分は私たちの肌に具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか。
1. 繰り返し働く「抗酸化力」で、肌のサビを食い止める
紫外線やストレスによって発生する「活性酸素」は、コラーゲンを破壊してシワやたるみを引き起こしたり、シミの原因になったりする、まさに“肌のサビ”。
進化した「ナノプラチナ粒子水」は、この活性酸素を効率的に分解します。ある実験では、代表的な抗酸化成分であるビタミンCと比較しても、はるかに高い抗酸化力を長時間にわたって発揮することが示されました。ビタミンCが一度働くと効果を失うのに対し、プラチナは触媒として機能するため、肌にとどまる限り繰り返し活性酸素にアプローチし続けるという、非常に頼もしい特徴を持っています。
2. 肌環境を整え、美容成分を導く「微弱電位」
「ナノプラチナ粒子水」のもう一つの特徴が、粒子表面が帯びる**「微弱なマイナス電位」**です。
私たちの健康な細胞膜も本来マイナス電位を帯びていますが、酸化ストレスなどでそのバランスは乱れがち。ナノプラチナは、この乱れた電位を安定させ、細胞環境そのものを整える働きが期待されています。さらに、この電位が一種のブースターのように作用し、他の美容成分が角層へ浸透するのをサポートする効果も報告されています。
3. 様々な角度からアプローチする「メラニン抑制」
ナノプラチナは、シミやくすみの原因であるメラニンに対しても多角的にアプローチします。
- 抗酸化作用: そもそもメラニン生成の引き金となる活性酸素を抑制。
- 直接作用: メラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の働きを抑える。
- 抗炎症作用: ニキビ跡などの原因となる炎症後の色素沈着を抑制。
このように、様々な角度からアプローチすることで、透明感のあるクリアな肌へと導きます。
まとめ:古の知恵と最新科学の融合を、あなたの肌へ
「時代を超える美容成分」とは、単に昔から使われてきたというだけではありません。それは、古くから信じられてきた原料の普遍的な価値を、現代の科学技術が最大限に引き出し、かつては不可能だったレベルの効果を実現させたものなのです。
次にスキンケアを選ぶとき、成分の名前に加えて、その背景にある「進化の物語」に少しだけ目を向けてみてください。そこには、あなたの肌悩みに応えるための、人類の知恵と技術の結晶が詰まっているはずです。